Lesson4-1 おいしいワインとは?

ワインの「おいしい」を決めるもの

ワインを初めて飲むとき、
「おいしいワインを飲んでみたい」
「おいしいワインはどれ?」と、「おいしい」を求める人が少なくありません。

確かに世界には高価なワインから安価なワインまで、数多くのワインがあります。
中にはヴィンテージが良いワイン、知名度が高いワイン、格付けされたワインなどもあります。

しかし、「高級」「知名度が高い」「ヴィンテージもの」のワインが必ずしも
「おいしい」ワインであるというわけではありません。

それは「おいしい」という味覚が人によって異なるからに他ならないのです。

人によって出る味覚の差は、好みの違いもありますが、「味の経験」によることがあります。

例えば、子どもの頃は嫌いだったのに大人になってからおいしいと感じるようになった食べ物が、
誰にでもあるのではないでしょうか。

それと同じように、ワインもいくつかのワインを飲み重ねていくうちに、
初めて飲んだ頃「おいしい」と感じたものが物足りなくなったり、
最初は「渋い」と感じたものがおいしく感じたりすることがあります。

また、何をおいしいと思うかは、時と場所も関係しています。

例えばバーベキューなどで、屋外で友人らとワイワイ飲むときには軽めの白ワインやスパークリングワイン。
家で一人でゆっくりと飲むときはしっかりした味の赤ワインをおいしく感じたりと、
同じ人でも状況に応じて何がおいしいかが変わってきます。

ですから、「高価であればあるほどおいしい」というものではないのです。

それでは、自分がおいしいと思うワインはどのように見つけたら良いのでしょうか。

おいしいワインの見つけ方

自分がおいしいと思うワインを見つけるには、いろいろなワインを飲み比べてみることです。
飲み比べるときは、少量ずつ飲んでみるのがポイント。
ワインをグラス一杯注ぎ、飲み終わってから次・・・となると、
飲み終わったワインの味を忘れてしまいますし、何より酔っ払ってしまいます。

飲み比べができるショップやワインバーに足を運んだり、
友人と何人かでお店に行き、違うグラスワインを頼んで少しずつ飲んでみるのもおすすめです。
「これがおいしい」「これはしっかりした味だね」と会話を交わしながら飲んでみてください。

人とワインを共有することで、自分では気がつかなかった味や香りに気がつき、新たな発見ができるでしょう。
そのワインをより深く知ることができるようになります。

そして、飲んでいくうちに「これは甘すぎる」「これは渋すぎる」「もう少し重みのあるワインがいい」など、
自分の好みもはっきりしてくるはずです。

先ほどもお伝えしましたが、ワインの味を覚えていくと、自分の味覚も変わっていきます。
多くの人は、甘くて軽い飲みやすいワインから、もう少し複雑味のあるワインを好んでいくようになります。

このような自分の味覚の変化もぜひ楽しみましょう。

初心者のためのワインの飲み比べ

初心者でも試しやすいワインの飲み比べ方をお伝えします。
この飲み比べをすることで、あなた自身の好みを探るヒントになるはずです。

赤ワイン

最も有名な黒ブドウ品種の一つ、「カベルネ・ソーヴィニヨン」をまずは飲んでみましょう。
この味が自分の好みだと思ったら、次は同系統で少しマイルドな「メルローを。
より重厚なものがお好みなら「シラー」を試してみてください。

カベルネ・ソーヴィニヨンが重たすぎると感じたら、タンニンが少なく渋みも控えめの「ピノ・ノワールを試してみましょう。
もっと軽めが良ければ、ピノ・ノワールよりもさらに飲みやすい「カベルネ・フラン」がおすすめです。

白ワイン

甘みと酸味のバランスが良い「シャルドネを試してみましょう。
白ブドウの中でも最も有名な品種です。
シャルドネが酸っぱいと感じたり、もっとフルーティーさが欲しいと思ったら、次はより飲みやすい「リースリング」を。
リースリングよりもさらに甘口が好みだと感じたら、より飲みやすくアロマもはっきりしている「ゲヴュルツトラミネール」などがおすすめです。

「シャルドネ」が少し甘いと感じたら、酸味が強めの「ソーヴィニヨン・ブランや、すっきりとフレッシュな味わいの「甲州がおすすめです。


おいしいワインを探すには、まずは自分の好みを知ることが大切です。
値段が高ければ高いほどおいしいと思われがちなワインですが、実は手頃な価格の中から好みのワインを見つけることができます。

たくさんのワインを少しずつ試してみて、どのワインがおいしいと感じるか探してみましょう。

自分の好みのワインを知った上で、次のページではワインの選び方について説明したいと思います。
ワインの選び方や購入するときのポイントを学びましょう。