Lesson2-2 赤ワイン用ブドウの種類(2)

ブドウ品種

赤ワイン用のブドウ品種の続きです。
前ページでは、黒ブドウの王カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、カベルネ・フランなど、
世界でも主要な黒ブドウ品種について学びました。

このページでも引き続き、赤ワイン造りに欠かせないブドウ品種を紹介します。

シラー

シラーは、温暖で乾燥した気候を好む黒ブドウ品種です。フランスのローヌ渓谷が発祥。
果実風味豊かで、リッチな味わいが特徴です。オーストラリアでは、「シラーズ」と言う名前で呼ばれています。
果皮に含まれる色素が多いため、ワインの色も濃くなるのが特徴です。世界の栽培地面積は約18500haです。

果実の濃縮感が高く、渋みも多め。リッチでパワフルな味わい。

香り

ブルーベリー、プラムなどの果実香。黒コショウのようなスパイシーな香り。チョコレートのような甘い香り

主な産地

フランス(ローヌ渓谷など)、オーストラリア、スペイン、アルゼンチンなど

サンジョヴェーゼ Sangiovese

サンジョヴェーゼは、イタリアでもっとも多く栽培されている黒ブドウ品種です。
世界の栽培地面積は約77,800haで、そのほどんどはイタリアで栽培されています。
イタリアのトスカーナ地方で有名な「キャンティ」を造る主要品種として有名。
濃いルビー色の、美しいワインになります。

酸味が強めで、渋みがほどほどにある。ドライな味わい。

香り

チェリーやローストトマトのようなフルーティーな果実香、バルサミコの香り。熟成するとエスプレッソのような香りが加わる。

主な産地

イタリア(トスカーナなど)、アルゼンチン、フランスなど

テンプラニーリョ Tempranillo

テンプラニーリョは、やや冷涼な気候を好む、スペインの代表的な品種です。
世界の栽培地面積は約232,000haで、ロゼワイン造りにも使われています。

スペインのワインは熟成の度合いによって分類されています。

  • Roble(ロブレ)・・・3〜5ヵ月
  • Crianza(クリアンサ)・・・6ヵ月〜1年
  • Reserva(レゼルバ)・・・3年
  • Gran Reserva(グラン・レゼルバ)・・・6年

良質なテンプラニーリョは20年以上熟成させるため、高価なワインとなります。

穏やかな酸味としっかりした渋みがある。まろやかな口当たり。

香り

チェリーやベリーなどの果実香。樽熟成によってチョコレートやバニラなどの香りも生まれる。

主な産地

スペイン(リオハ、リベラ・デル・ドゥエロなど)、ポルトガル、アルゼンチンなど

ジンファンデル Zinfandel

ジンファンデルは、アメリカのカリフォルニア州を代表する黒ブドウ品種で、最高品質が栽培されています。
イタリアでは「プリミティーヴォ」と呼ばれ、起源はクロアチアと言われています。
世界の栽培地面積は約34,000haです。

アメリカでは赤ワインに使うのは15%ほどのみで、主にロゼワイン造りに用いられます。
ジンファンデルのロゼワインを「ホワイト・ジンファンデル」と言い、みずみずしくほのかな甘味のあるロゼワインとなっています。

しっかりとした果実味があり、アルコール度数が高い。控えめな酸味と渋み、スパイシーな後味。

香り

プラムやベリーなどの華やかな果実香。シナモンなどのスパイス香。タバコのスモーキーな香り。

主な産地

アメリカ(カリフォルニア)、イタリア(プーリア)など

ガメイ Gamay

ガメイは、フランスのボージョレ地区で主に栽培される黒ブドウ品種です。
フランスで栽培されるガメイのうち、75%がボージョレ地区で栽培されています。
世界の栽培地面積は約32,000haで、ライトボディの赤ワインになります。

ボージョレは、クオリティーによって次のように分類されます。

  • Beaujolais Cru(クリュ・ボージョレ)・・・ハイクオリティー
  • Beaujolais Villages(ボージョレ・ヴィラージュ)・・・ミドルクオリティー
  • Beaujolais Nouveau(ボージョレ・ヌーヴォー)・・・ベーシッククオリティー

毎年話題になるボージョレ・ヌーヴォーは、収穫された年に飲むように造られたワインのことです。

控えめな渋みと、ほどほどの酸味。軽やかな味わい。

香り

ラズベリーやストロベリーなどの果実香。スミレの花の香りやバナナの香り。フルーティー。

主な産地

フランス(ボージョレ、ロワール渓谷)、スイスなど


シラー、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョ、ジンファンデル、ガメイについて学びました。
初めて聞いたブドウ品種もあったのではないでしょうか。
ブドウの品種をたくさん覚えると、ワイン選びが楽しくなります。

次のページでも、引き続き赤ワイン用のブドウ品種を学んでいきましょう。