Lesson2-1 赤ワイン用ブドウの種類(1)

ブドウ品種

世界のブドウ品種は6000種あることが確認されています。
ワイン用に栽培されるブドウは約1000種あり、そのうちのたった20品種ほどが世界のワイン造りのほとんどを占めています。

Lesson2では、ワイン造りに使われるブドウの品種について学んでいきましょう。

ブドウはブドウでも、品種によりそれぞれ味や香りや色が異なり、だからこそ個性豊かなワインが醸造されるのです。
一つ一つのブドウについて詳しく知ることは、ワインの知識を深める過程で欠かせません。

このぺーじではまず、赤ワイン造りに使用される黒ブドウを学んでいきましょう。

カベルネ・ソーヴィニヨン Cabernet Sauvignon

カベルネ・ソーヴィニヨンは、世界最大の栽培面積を誇るワイン用のブドウです。
「黒ブドウの王」とも言われるほど有名な品種で、ワインの知識がない人でも一度はワインのラベルで見たり、お店で聞いたりしたことがあるでしょう。

カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランが自然交配して生まれた品種で、
1600年頃にフランスのボルドー地方で発祥しました。世界の栽培地面積は約288,000haもあります。

しっかりとした酸味、渋み、そして果実味がある。

香り

カシス、ブラックチェリー、ブルーベリーなど。
産地により香りが異なり、冷涼な地域ではピーマンなどのような青い香りが出やすい。
熟成すると甘草のような香りも現れる。

主な産地

フランス(ボルドー)、アメリカ(カリフォルニア)、チリ、イタリアなど。
日本では長野県でも栽培されている。

メルロー Merlot

栽培面積では、カベルネ・ソーヴィニヨンに次ぐ広さのメルロー。世界中で栽培されています。
メルローもカベルネ・ソーヴィニヨンと同じく、カベルネ・フランを親にもつ品種で、粘土質性の土壌を好みます。

赤ワインのほか、ロゼワイン造りにも使われます。世界の栽培地面積は約267,000haです。

穏やかな酸味と渋み。粒が大きく皮が薄いため、果実味が豊かで、まろやかな味になる。
カベルネ・ソーヴィニヨンと親(カベルネ・フラン)が同じなので、ブラインドテイスティングではしばしば間違われることもある。

香り

ブラックチェリーやプラム、ラズベリーなどの果実香。熟成するとトリュフや土のような香りもする。

主な産地

フランス(ボルドー)、イタリア、アメリカ(ワシントン、カリフォルニア)、オーストラリアなど

ピノ・ノワール Pinot Noir

ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ地方が原産のブドウ品種です。
ピノ・ノワールからは、赤ワインのほか、ロゼワインやスパークリングワインも造られます。

ピノ・ノワールは冷涼で乾燥した気候を好みますが、気候変動の影響を受けやすいので、産地や収穫年によって味わいが大きく異なります。当たり外れもありますが、当たるとロマネ・コンティのような最高級ワインを生み出します。

世界の栽培地面積は約98,000haです。

酸味が強く、タンニンが少なめ。口当たりはまろやか。爽やかで、清々しい味わい。

香り

チェリー、クランベリー、ラズベリーのような果実香。熟成するとキノコや皮革のような香りがする。

主な産地

フランス(ブルゴーニュ、アルザス)、アメリカ(オレゴン)、ドイツ、イタリアなど

カベルネ・フラン Cabernet Franc

カベルネ・フランは、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの親品種となる黒ブドウです。
カベルネ・フランは10〜15年熟成させるとすばらしい風味になります。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローとブレンドされることも多いです。世界の栽培地面積は約53,000haです。

酸味が強く、ほどほどの渋みがある。繊細な味わい。

香り

ストロベリーやプラムの香り。冷涼な地域のブドウはピーマンのような青い香りがすることもある。
熟成するとムスクや土の香りがする。

主な産地

フランス(ロワール、ボルドー)、イタリア、アメリカなど


赤ワイン用のブドウ品種を4種類学びました。
これらは生産量が多く、ワイン造りに欠かせないブドウ品種です。

ワインが好きな人は、好みのブドウ品種もあったのではないでしょうか。
ブドウによって酸味、渋みや、香りが異なり、さらに同じ品種であっても生産地が異なると味わいも異なるのは興味深いですね。

次の章でも引き続き、赤ワイン用のブドウ品種を学んでいきましょう。