Lesson13-2 アルゼンチンのワイン

マルベックの国:アルゼンチン

南米で重要なワイン産地として、チリとともに学んでおきたいのが隣国のアルゼンチンです。

アルゼンチンでワイン造りが最初に始まったのは16世紀ですが、
政府が専門家の意見を取り入れ、急速にワイン産業が広がったのは19世紀のことです。

マルベック

このときに生産が始まったのが、黒ブドウ品種の「マルベック

もともと、マルベックはフランス原産のブドウですが、祖国ではほとんど忘れられた存在でした。
アルゼンチンで本格的に生産が広がり、復活を果たしたブドウ品種なのです。
現在は全世界の75%のマルベックがアルゼンチンで生産されており、世界的にも高評価を得ています。

フランスではブレンドワインの補助品種となることが多いマルベックですが、アルゼンチンではマルベックが主役のワインが造られています。
マルベックの単一品種や、マルベックが主体のブレンドワインは、また一味違うおいしさがあります。

標高と気候

アルゼンチンのブドウ畑のほとんどはアンデス山脈のふもとにあり、標高800mから、高いところでは2000mを超えるところにあるブドウ畑もあります。
これほど標高の高いところでおこなわれるブドウ栽培は、世界でも珍しいものです。
特に標高が高い地域では、夜の気温が下がるため、酸味の強いワインになります。

気候は大陸性気候で温暖。夏は40度にも達するほど気温が高くなります。
一日の寒暖差が激しく、日中の日照量は十分にあるので、ブドウ栽培に適していると言えるでしょう。

しかし、アンデス山脈から吹き下ろす風の影響で乾燥していて、さらに雨が非常に少ないので、
アンデス山脈からの雪解け水を利用した灌漑施設を設けています。

この乾燥した気候のため、ブドウの木を枯らす害虫の被害に遭いづらく、農薬を使わずともブドウが健康に育ちます。
アルゼンチンの生産者の多くが有機栽培を手がけており、地球に優しいワインを造っています。

メンドーサ州

アルゼンチンでもっとも重要で、もっとも広大な栽培量を誇るのが、メンドーサ州。
ブドウ園の75%がメンドーサ州に集中しています。
この地域で栽培されたブドウは、どの品種であってもスパイシーなフレーバーを持ち合わせます。

赤ワインの生産が中心で、マルベック、ボナルダ、カベルネ・ソーヴィニヨンテンプラニーリョ、シラーなどの品種を中心に栽培。
白ブドウではシャルドネです。


ボナルダ:黒ブドウ品種。世界的には珍しいブドウ品種だが、アルゼンチンではマルベックと並び生産量が多い。
フルーティーでライトなワインになる。


メンドーサ州内でも特に標高が高いマイプ、ルハン・デ・クージョ、ウコ・ヴァレーといった地域では品質の高いワインが生産されており、酸味がしっかりした熟成向きの赤ワインが造られています。
これらの地域のマルベックワインは特におすすめ。

シャルドネは、ワイナリーを慎重に選べば果実のフレーバーがしっかりしたクリーミーな白ワインが味わえます。

※ブドウ畑の後ろに美しくそびえるのがアンデス山脈。

サルタ、ラ・リオハ、カタマルカ州

これらの地域では、高品質な白ワインが造られています。
特に有名なのはトロンテスの白ワイン。
マスカットのような甘い香りを持ちながら、さっぱりとした辛口の味わいが特徴です。


トロンテス:アルゼンチン原産の白ブドウ品種。世界でも珍しい品種で、ほとんどがアルゼンチン国内で栽培されている。アロマティックな白ワインになる。

パタゴニア地方

パタゴニア地方はアルゼンチン南部に位置します。
この地域はアルゼンチンのワイン界では注目が集まっており、特にピノ・ノワールが人気
ラズベリーの甘い香りとミネラル系の香りがあるバランスの良い赤ワインを産出しています。


各地域名で銘柄を検索してみよう!

時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。

「メンドーサ」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。

検索してみよう!

ワイン通販サイトENOTECA

南アメリカ大陸で比較的歴史の長いアルゼンチンは、質よりも量を重視したワインの生産が続いていました。
しかし、年々ワインの品質が上がって今やチリと肩を並べ、旧世界の国々に追いつこうとしています。

マルベックやトロンテスといった、他の国々ではあまり味わえないブドウ品種のワインが堪能できるのも、
アルゼンチンワインの魅力。

アルゼンチンワインを見かけたらお目当てのブドウ品種を探してみましょう。
アルゼンチンワインでワインボトルに品種名が記載されている場合は、85%以上がその品種で造られたワインです。