日本の輸入量第一位:チリ

日本でのチリワインの知名度は、ここ数年で飛躍的に上がったのではないでしょうか。
スーパーやコンビニのワインコーナーに行けば、必ずと言っていいほどチリワインを見かけます。
いくらワイン好きでも、毎日フランスの高級ワインを飲むのはお金がかかります。
日々のテーブルワインは、お手頃価格のチリワインにしている人が多いのではないでしょうか。
それもそのはず、日本のチリワインの輸入量は、2015年にフランスを上回り第一位となっています。
品質がそこそこ良いワインが、お手頃価格で飲めるとあって、日本では大人気です。
2007年に経済連携協定(EPA)が発効されて以来、関税は年々安くなっていましたが、
2019年4月にはついに無税となったのもチリワインの人気を後押ししているでしょう。

チリでは安価な単一ワインに加え、海外とコラボレーションして造られた高級ワインの生産も進んでいます。
そのため今後は、低価格帯のワインだけでなく、高級ワインの輸入量も増えていく見込みです。
カルメネールの再発見
チリは、害虫フィロキセラの被害を唯一免れた国です。
チリで「メルロー」として栽培されていたものが、ボルドー原産のブドウ品種「カルメネール」であったことが、1994年にDNA鑑定で判明したことは、業界でニュースになりました。
カルメネールは、フィロキセラによって絶滅したとされていたからです。
この出来事により、チリ独自のワインが注目され始めたという経緯があります。
※カルメネール:栽培地面積約11,000haの珍しい黒ブドウ品種。
ほとんどがチリで生産されており、その他では中国、イタリアなどで栽培されている。
ラズベリーなどのレッドフルーツのアロマやピーマンなどの青いアロマを持つ。
ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンがもっとも多く、次いでシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、カルメネールと続きます。
チリはブドウ栽培に最適な気候と土壌をもちます。
国土は南北に細長く、ブドウの栽培は主に冷涼な気候である海岸地域、
温暖な気候である内陸の渓谷地域と、アンデス山麓でおこなわれています。
海岸地域
冷涼な気候の海岸地域は、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールといったブドウの栽培がおこなわれています。
特に、カサブランカ・ヴァレーとサン・アントニオ・ヴァレーで造られるシャルドネは人気があり、
オーク樽で熟成されたバターのアロマをもちます。

内陸の渓谷地域
温暖な気候のこの地域は、ボルドータイプのブレンド赤ワインで有名。
マイポ、コルチャグア・ヴァレーといった地域に優良な生産者が集中しており、この周辺ではブドウ栽培に最適のチリで品質を追求したワインを造ろうとするフランス人の生産者も複数います。
アンデス山岳地域
アンデス山岳地帯の標高が高い地域では、渋みと酸味がしっかりとある赤ワインが生産されています。
シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、カルメネールといった黒ブドウが主流。
カベルネ・ソーヴィニヨンはチリでもっとも栽培量が多く、エレガントな味わいとハーブのアロマが特徴です。
またこの地域で生産されるシラーは、フルーツのアロマと酸味がしっかりとしたワインとなり、
特にブドウの出来が良い年は、その特徴が一層際立ちます。
各地域名で銘柄を検索してみよう!
時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。
「マウレ・ヴァレー」「アコンカグア・ヴァレー」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。
検索してみよう!
ワイン通販サイトENOTECA
チリではかつて、「パイス」という黒ブドウ品種が栽培されていました。
一時その栽培は衰退しましたが、近年再び注目を集めています。
チリでは一般的なブドウ品種ですが、国外ではかなり稀少な存在。
チリワインを極めるならぜひ試してみたいワインです。
日本では大人気のチリワイン。
お手頃価格のワインも良いですが、外資とコラボレーションして造られた高級ワインもおすすめです。
有名なのは、チリ最大のワイナリーであるコンチャ・イ・トロとフランスのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が共同で造る「アルマビバ」
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社は、ボルドー五大シャトーの一つである「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」を手がける会社です。
機会があればぜひ試してみましょう。
次回は、隣国アルゼンチンワインについてです。