Lesson14-2 日本のワイン(2)

日本の固有品種と主な生産地

このページでも引き続き、日本のワインについて学びます。

ブドウの栽培に最適とは言えない日本でも、地域の土壌や気候を生かしたワイン造りが全国で盛んにおこなわれています。

日本ではヨーロッパ系の品種のワイン造りもおこなわれていますが、それは全体のたった5%ほど。
それでもヨーロッパのワインに近づけるのではなく、その土地の特徴を生かした個性的なワインを造っています。

日本独自の「甲州」というワインも最近では有名です。
一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

日本のブドウ品種

甲州

甲州は、山梨県固有のブドウ品種。
白ワイン用と生食用として、国内では非常に長い歴史を持つブドウです。

日本のワインにもっとも多く使われるブドウ品種で、日本を代表するワイン。

かつては味も香りも物足りないとされていたブドウですが、醸造技術の進歩により、ほのかな酸味と軽やかな味わいを持つ繊細なワインを産出するようになりました。

ワイナリーが増えた近年では、フレッシュ系の白ワインからコクのあるものまで、幅広い味わいのワインが出ています。
軽やかなワインなので、食材のそのものの良さを引きたて、寿司を初めとした日本食とも非常に相性が良いワインです。

ここ最近では、海外から高評価を得る甲州ワインも増えてきました。

マスカット・ベーリーA

「日本のワインの父」「日本のブドウの父」と称えられる川上善兵衛が、研究によって生み出した黒ブドウ品種。
アメリカ系のベリー種と、ヨーロッパ系のマスカット・ハンブルグの交配によって誕生しました。

赤い果実の甘いアロマをもち、渋みが少なく飲みやすいのが特徴です。

日本独自の赤ワインを試したいなら、マスカット・ベーリーAのワインを飲んでみましょう。

日本の主要生産地域

日本のワイン生産地域は主に、北から北海道、山形、長野、山梨です。
その他の県でもワイナリーはあり、全国各地約300近くのワイナリーでワイン生産がおこなわれています。

ここでは、山梨、北海道、長野を取り上げて解説していきます。

山梨

山梨県は、日本最大のワイン生産地で、日本のワインを牽引する存在です。
そして、日本のワイン発祥の地でもあります。

一日の寒暖差が激しく、国内ではもっともブドウ栽培に適した地域の一つ。
ワイナリーの半分以上が勝沼地区に集中しており、この地域を中心にワイナリーが広がっています。

山梨県で栽培されているのは主に甲州とマスカット・ベーリーAで、この2品種で全体の約8割を占めます

2000年以降、海外にも通用するような高品質のワイン栽培に力を入れ始め、
「山梨ワイン」としてブランド化されました。

山梨ワインとするには、山梨県産のブドウを100%使用することや、指定のブドウ品種を用いること、
アルコール度数や糖度が一定以上のものであることなどが義務づけられています。

北海道

北海道は冷涼な気候を生かして、ケルナーやミュラー・トゥルガウといったドイツ系品種の栽培が盛んにおこなわれています。
その他、生食用にも用いられるナイアガラなどのワインも目立ちます。

主な生産地は富良野市や小樽市など。

北海道は土地を入手しやすく、自社畑で栽培したブドウのみを用いてワインを醸造するワイナリーが多いのが特徴で、
個性的なワインが生まれやすく、近年は特に注目を集めているワイン生産地です。

長野

長野では一日の寒暖差が激しく、雨量が少ないのので、良質なブドウが栽培されています。

長野県で栽培量が多いのは、コンコード、ナイアガラ
しかし、近年はヨーロッパ系の品種の栽培が増えており、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンシャルドネなどの品種も多く栽培しています。
特に、メルローについては特筆すべきすばらしいワインを産出。

長野県は、「信州ワインバレー構想」というワイン特区を制定し、県内を4つのエリアに分けてワイン生産の発展を促進しています。
「千曲川ワインバレー」や「桔梗ヶ原ワインバレー」など、小規模生産者や個人生産者といった、若い造り手が急激に増えています。

行政や民間ワイナリーがともに協力して、ワイナリーを持ちたい人に栽培・醸造技術を提供しているのが、
長野県のワイン生産の発展に大きく寄与していると言えるでしょう。

各地域名で銘柄を検索してみよう!

時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。

「日本」という国名で、またブドウ品種でも検索できます。

検索してみよう!

ワイン通販サイトENOTECA


以上、日本のブドウ品種や主な栽培地について解説しました。
甲州やマスカット・ベーリーAを中心に、さまざまなブドウ品種が国内で生産されていることがわかりましたね。

若手のワイナリーが次々に増え、ワイン生産を盛り上げているようです。
今後も日本のワイン生産は大きく発展していくことでしょう。

見学可能なワイナリーもありますので、旅行がてらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

2回にわたって、日本のワインについて学びました。
次回は内容を少し変えて「ワインの格付けとワイン法」について学んでいきましょう。