シラーズの国:オーストラリア

オーストラリアに最初にブドウの木が植えられたのは、18世紀末ごろのシドニー。
その50年後に、イギリス人のジェームズ・バズビーによってブドウの木が植えられ、ワイン産業が広がりました。
というのも、イギリスの気候条件ではブドウの栽培が難しいため、イギリス人はオーストラリアで開拓を始めたのです。
つまりオーストラリアはワイン造りが始まってから200年ほどしか経っておらず、ワインの歴史としては新しい方です。
しかし、品質の良いワインがリーズナブルに手に入るということで、注目の国でもあります。
品質の割にコストパフォーマンスが良いのは、大手のワイナリーが主流であることと、
土地が安いことが要因であると考えられます。
オーストラリアは世界のブドウ畑を壊滅状態にした害虫フィロキセラなどの被害にほとんど遭ったことがなく、
100年以上のブドウの木が多くあり、世界最古のブドウの木が残っていることでも知られています。
シラーズ
オーストラリアでもっとも栽培量が多いのはローヌ原産のシラー。
国内では「シラーズ」という別名で親しまれています。
ローヌのワインよりも果実味が豊かで、スパイス感のある個性的な味わいのワインができます。
新世界らしいワイン
オーストラリア産ワインはたとえ高級ワインであっても、「ステイルヴァン」というスクリューキャップが主流。
そのため、コルクの乾燥を気にする必要がないので立てて保管ができます。
また「カスクワイン」という紙パックに入ったワインが最初に生産されたのもオーストラリアで、BBQなどの屋外で大活躍。
伝統にこだわらない新世界らしいワイン造りがおこなわれています。
南オーストラリア州
南オーストラリアは国内の中でも冷涼な気候ですが、生産量は、国内ワインの5割を占める一大産地。
南オーストラリアで最も重要な「バロッサ・ヴァレー地区」では、黒ブドウのシラーズと、白ブドウのリースリングが栽培されています。
実はこの二つの品種は気候条件が異なるので、同じ場所では通常は生産はできないのですが、昼間は暑く、夜は涼しい気候であるこの地域では、どちらの品種も栽培が可能なのです。
シラーズはスモーキーでコクがある赤ワインに、リースリングは石油香のある香り高い辛口白ワインとなります。
またブレンド赤ワインやスパークリングワインの生産もおこなわれています。

西オーストラリア州
西オーストラリア州は比較的乾燥した気候で、良質なブドウを栽培しています。
高品質のワインを生産する地域として知られ、特に「マーガレット・リヴァー地区」は
カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培が盛んで質の良い赤ワインを生産していることで有名です。
ここのボルドースタイルのブレンドワインには定評があります。
白ブドウでは主にシャルドネが栽培されていて、アロマ豊かで優れた品質の白ワインに仕上がります。

ヴィクトリア州
ヴィクトリア州はオーストリア南端に位置する州です。
寒暖差のある気候で、かつ日照が十分にあることから、ブドウの栽培に非常に適した地域で、州全域でブドウ栽培がおこなわれています。
黒ブドウではシラーズをはじめ、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールが栽培されており、
白ブドウでは主にシャルドネが栽培されています。
特にヴィクトリア州のピノ・ノワールは評価が高く、最高のワインを産出しています。
さらにスパークリングワインや酒精強化ワインの生産もおこなっていて、多様性を極めています。
大手のワイナリーが主流のオーストリラリアの中でも、家族経営の小規模なワイナリーが目立つのも特徴です。
各地域名で銘柄を検索してみよう!
時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。
「オーストラリア」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。
検索してみよう!
ワイン通販サイトENOTECA
近年注目の、オーストラリアワインについて解説しました。
フランスワインの雰囲気があるブレンドワインから、シラーズの個性豊かな味わいのワインまで、多様なワインが産出されていることがわかりました。
次回はお隣、ニュージーランドのワインについて学びましょう。