Lesson11-1 ドイツのワイン

甘口白ワインの宝庫:ドイツ

ドイツは、ブドウ栽培ができる北限と言われています。
そのため、ドイツの中でもワインが生産されるのは、比較的温暖な気候である南西部が多いです。

特に良質なドイツワインは、ほとんどがライン川流域で造られています。

ドイツは甘口の白ワインが豊富で、白ブドウは主に「リースリング」「ミュラー・トゥルガウ」「ヴァイスブルグンダー」「グラウブルグンダー」など。

特に「リースリング」は、ドイツが世界一の生産地。
リースリングの白ワインでは、ドイツは群を抜いています。
リースリングからは、辛口から甘口白ワインまで多様な味わいのワインが造られ、リースリング抜きにドイツワインは語れません。


※ミュラー・トゥルガウ:リースリングとマドレーヌ・アンジュウィーヌという品種をかけ合わせた品種。
リースリングよりも控えめの酸味。トロピカルフルーツのフレーバーがある。

※ヴァイスブルグンダーは「ピノ・ブラン」の別名。

※グラウブルグンダーは「ピノ・グリ」の別名。


フランスのアルザス地方と主な品種が似ていますが、ドイツでは甘口ワインが主体で、糖度が高いほど高級ワインとなります。

貴腐ブドウから造られる貴腐ワインはかなり糖度が高く、極甘口ワイン。
糖度の格付けで最高ランクの「トロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)」は有名で、フランスのソーテルヌ、ハンガリーのトカイと共に世界三代貴腐ワインでもあります。

また年末ごろまで収穫を遅らせ、凍ったブドウを収穫して造る「アイスワイン」も最高級

近年は、ビオロジック(有機)農法やバイオダイナミック農法も進んでいます。

ラインガウ、モーゼル地域

ドイツのブドウ畑の多くは、川沿いの斜面にあります。
傾斜面にブドウ畑があると、日光がブドウに効率よく当たり、さらに水面からの照り返しで日照量を増やすことができるからです。

また川沿いは、気温の変化が比較的緩やかで、寒さからブドウの樹が枯れるのを防ぎます。

特にラインガウ地域、モーゼル地域では川に向かって急斜面にブドウ畑があり、十分な日光が当たって育った最高のリースリングが栽培されています。

そのレベルはドイツ国内だけでなく、世界でも最高レベルです。

バーデン、ヴュルテンベルク地域

白ワインの方が圧倒的に印象が強いドイツではありますが、
バーデン地域、ヴュルテンベルク地域のように古くから赤ワインの生産がおこなわれている地域もあります。

地球温暖化の影響で、これまでよりもブドウがよく熟すようになり、
「味が薄くて酸味が強い」とされてきたドイツの赤ワインも、
近年は品質の高い赤ワインが生み出されるようになりました。

黒ブドウ品種では、「ドルンフェルダー」で造られた辛口ワインが人気で、リーズナブルな価格で楽しめます。
その他「ブラウフレンキッシュ」「シュペートブルグンダー」などもあり、
特にシュペートブルグンダーの赤ワインはフランスワインに匹敵するほどの高い評価を受けるものもあります。


※ドルンフェルダー:黒ブドウ品種。ベリーやバニラのアロマ。控えめの渋みとスパイシーな酸味でバランスの取れた味わい。

※ブラウフレンキッシュ:黒ブドウ品種。ブラックベリー、ブラックチェリーのアロマ。ほどよい酸味。隣国オーストリアでも人気の品種。

※シュペートブルグンダーは、「ピノ・ノワール」の別名。


糖度が高いほど高級とされてきたドイツの白ワインですが、近年は世界的には辛口嗜好が増え、
それとともにドイツでも辛口白ワインの生産が伸びてきています。

例えば辛口のリースリングは、ドイツでも人気が高まっています。

2000年には辛口ワインの新たな格付けも誕生しました。
上級の辛口ワインは「クラシック」で、指定された13の地域で生産され、ブドウ品種や品質基準をクリアしたワインです。

その上は最上級の「セレクション」で、クラシックよりもさらに基準が厳しく、手摘み収穫や熟成期間、ブドウの糖度などが細かく定められています。

また、温暖化の影響で今後はドイツがブドウ栽培の最適地となるとの見解も出てきています。

この先は甘口白ワインだけでなく多様なワインが広がる可能性があり、これからのドイツワインの発展から目が離せません。

各地域名で銘柄を検索してみよう!

時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。

「ラインガウ」「バーデン」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。

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