Lesson10-4 フランスのワイン(4)

シャンパーニュ、南フランス

シャンパーニュ地方

イラスト:黄土色の地域

シャンパーニュは、フランス北部に位置する地域です。

シャンパーニュ

スパークリングワインの一つである「シャンパーニュ」はこの地域でのみ生産されたもので、さらに厳しい規定をクリアしたものだけがシャンパーニュを名乗ることができます。

シャンパーニュで使用できるブドウはシャルドネ」「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」の3種類のみで、これらをブレンドして造られます。
さらに、ブドウは手摘みでおこなわれ、アルコール度数(11%以上)や発酵(瓶内二次発酵)、熟成期間も定められています。


※ピノ・ムニエは黒ブドウ品種

※シャンパーニュの製造方法について詳しくは「Lesson3-4 スパークリングワインができるまで」を復習してください。


100%白ブドウのみ(使われる品種は基本的にはシャルドネだが、まれに別品種の白ブドウを使うこともある)で造られるシャンパーニュを「ブラン・ド・ブラン」、
黒ブドウ品種であるピノ・ノワールとピノ・ムニエをブレンドして造るシャンパーニュを「ブラン・ド・ノワール」と言います。

シャンパーニュには、複数の収穫年のブドウから造られる「ノン・ヴィンテージシャンパーニュ」と、出来の良い年のブドウでのみで造られる格上の「ヴィンテージシャンパーニュ」があります。

また最高ランクには「プレステージシャンパーニュ」があり、ドン・ペリニヨンなど有名なものが多いです。

ネゴシアン・マニピュラン」と「レコルタン・マニピュラン

シャンパーニュ地方には、ブドウ農家からブドウを買ってワインを造るワイナリー「ネゴシアン・マニピュラン(NM)」と、ブドウの栽培から醸造までおこなう「レコルタン・マニピュラン(RM)」がいます。

NMは大手であるため安定した品質のシャンパーニュを造り、RMは小規模生産者で個性的なシャンパーニュを生み出します。

シャンパーニュのボトルに略語が表記されていますので、確認してみましょう。

南フランス

南西地方

イラスト:緑色の地域

南西地域はボルドーの南方に広がる地域で、良質なワインが手頃な価格で手に入ります
トリュフ、フォアグラ、キャビアなどの高級食材の名産地であり、ワインもこれに合うものが多いです。

例えば、ピレネー山脈の麓にある「ジュランソン」の極甘口ワインは、フォアグラやトリュフに合わせやすいです。また「カオール」や「マディラン」といった地域では「黒ワイン」と呼ばれる非常に濃厚な赤ワインを生産していて、このワインは鴨やイノシシなどのジビエ肉との相性が抜群。

ラングドック&ルーション

イラスト:黄緑色の地域

この地域は日照量に恵まれた地中海性気候で、ブドウが病気になることが少なく栽培に適した地域です。
フランスのワイン生産量の40%以上がここで生産され、ワインの一大産地となっています。

ラングドック&ルーションで生産されるワインの多くは、格付けで下級ランクの「ヴァン・ド・ペイ」のテーブルワイン。
しかしながら、生産者がこだわりを持って造った個性的で品質の高いワインもあり、リーズナブルな価格で良質なワインが楽しめる、まさに穴場的な地域です。

さまざまなワインが生産されていますが、発酵中にアルコール添加して造られる酒精強化ワインも一定の評価があります。
特にスペインとの国境にある「バニュルス」や、「モーリー」「リヴザルト」の「ヴァン・ドゥー・ナチュレル(VDN)」が有名。

プロヴァンス

イラスト:赤色の地域

プロヴァンスは世界一のロゼ産地であり、フランスのロゼ生産の40%を誇ります。
辛口タイプのロゼが多く、暑い夏にはよく冷やして飲むとおいしい、バカンスにぴったりのワインです。

プロヴァンスの中でも特に有名なロゼ産地は、「コート・ド・プロヴァンス」。
プロヴァンスロゼの3/4以上がここで生産されています。

プロヴァンスは地中海性気候で暖かく乾燥し、ブドウ栽培に適した気候です。
そのため、特別なことをしなくてもブドウがよく育つので、オーガニックワインの生産者も多いのが特徴です。

各地域名で銘柄を検索してみよう!

時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。

「ボルドー」「ブルゴーニュ」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。

検索してみよう!

ワイン通販サイトENOTECA


ここまで、フランスのワイン生産地について解説しました。

さすがワイン王国とだけあって、地方によってさまざまな特色があり、個性的なワインが数多く生産されていることがわかりましたね。

次のページでは、「イタリア」について学びましょう。