ワインは健康に良い?

赤ワインが健康に良いという話しを一度は耳にしたことがあるでしょう。
赤ワインブームのきっかけは、「フレンチ・パラドックス」と言われています。
「フランス人はバターをたっぷり料理に使い、肉の摂取量も多いにもかかわらず、心疾患による死亡率が低い」
というのがフレンチ・パラドックスですが、これはどうやらワインの摂取量と関係があるようです。
Lesson8では健康的なワインの飲み方について学びますが、
この章ではまず、ワインの健康効果について詳しくお伝えします。
赤ワインが健康に良い理由
赤ワインが健康に良いのは、「ポリフェノール」のおかげです。
ポリフェノールには、活性酸素を取り除く効果があり、さらに認知症、老化予防、目にも良いとされています。
ポリフェノールは植物が光合成によって生成する色素や苦味の成分ですので、
基本的にどの植物にもポリフェノールはあります。
そのため、もちろん野菜や果物にも含まれていますが、
赤ワインに含まれているポリフェノールは、人の体に吸収されやすいという特徴があります。
また緑茶や、ワイン以外のお酒にもポリフェノールは含まれますが、赤ワインのポリフェノール含有量はそれらに比べて圧倒的に多いのです。
ブドウの果皮や種子にポリフェノールが含まれているので、
ブドウを丸ごと潰して発酵させた赤ワインは、ポリフェノールを多く含んでいるのです。
ポリフェノールは非常に多くの種類がありますが、
赤ワインに含まれるポリフェノールは主に「タンニン」、「アントシアニン」「レスベラトール」などです。
- 「タンニン」・・・種子由来の渋み成分で、抗酸化作用や殺菌効果がある
- 「アントシアニン」・・・果皮由来の色素成分で、抗酸化作用・肝機能の保護・疲れ目に良いとされている
- 「レスベラトール」・・・果皮由来の成分で、抗酸化作用などの効果がある
※抗酸化作用は、動脈硬化やガンを予防する働きがあります。

赤ワインの健康効果を期待したいなら、できるだけポリフェノールの含有量が多いワインを選びましょう。
ポリフェノールがもっとも多く含まれるブドウ品種は、「カベルネ・ソーヴィニヨン」です。
その他「ネッビオーロ」「ピノ・ノワール」「メルロー」「シラー」もポリフェノールが豊富です。
その中でも、熟成された赤ワインの方が抗酸化作用が高く、健康効果を期待できます。
効果のピークであるとされる5〜10年ほど寝かせたワインがおすすめです。
ここで気になるのは「白ワインは健康効果がないのか?」ということですが、実は白ワインにもポリフェノールが含まれます。
白ワインは果皮と種子を取り除いて果汁のみを発酵させるため、もともとポリフェノールの含有量は赤ワインより少ないのですが、
樽熟成させた白ワインには樽由来のポリフェノールがワインに移りこみます。
つまり、熟成が進み樽香が強い白ワインは、ポリフェノールが比較的多く含まれています。
熟成されていない若い赤ワインよりも多く含むこともありますので、
健康に気を使いたい白ワイン派の人は、樽熟成された白ワインを選ぶと良いでしょう。
以上がワインの健康効果についてでした。
「健康にも気を使いながらワインを飲みたい」という人は、よく熟成されたフルボディの赤ワインか、白ワインを楽しむといいでしょう。
次のページからは、健康的なワインの飲み方について解説します。