Lesson11-3 ポルトガルのワイン

酒精強化ワインの国:ポルトガル

ポルトガルのワインというと、印象が薄いかもしれません。
日本でもやはり人気なのはフランスやイタリアなどのワインで、ポルトガルのワインを飲んだことがない人も多いかと思います。

しかし実は、ポルトガルは土着品種のブドウが多く、それゆえ個性的なワインを生み出す国なのです。

南北に長いポルトガルは、各地で気候の差が大きく、気候に合わせたワインが造られるため多様なワインが産出されています。
土着のブドウ品種から造られるさっぱりした味わいの白ワインや、フルボディの赤ワインなど、魅力的なワインがあります。

ポルトガル北部のヴィーニョ・ヴェルデでは、冷涼な気候を生かして、フレッシュで爽やかな白ワインが生産されています。
例えば白ブドウ品種「アルバリーニョ」の、低アルコール微発泡白ワインなど。

ヴィーニョヴェルデのさらに南方にあるダンでは、「トゥリガ・ナショナル」「ティンタ・ロリス」などの渋みの多い辛口赤ワインが生産されています。


※「トゥリガ・ナショナル」については下の方で詳しく説明します。

※「ティンタ・ロリス」は「テンプラニーリョ」の別名。


もちろんそれらのワインもすばらしいですが、もっと有名なのは、二つの酒精強化ワイン「ポートワイン」と「マディラワイン」です。

ポートワイン

ポートワインの製造方法は伝統的な製造方法にこだわって造られています。
ラガーと呼ばれる桶の中で足でブドウを潰し、ワインの発酵途中にアルコール度数77度のブランデーを加えて発酵をストップさせ、その後熟成させるという独特な製法です。
もちろん近代的な製法で造る生産者もいますが、基本的にはこの方法で造る生産者が多いようです。

ポートワインはアルコール度数が一般的なワインよりも高く、20度前後で仕上げられるのも特徴。

ポートワインの種類

  • ルビー・ポート:黒ブドウ品種を使って3年以上熟成させたもの
  • トゥニー・ポート:ルビー・ポートをさらに樽熟成させたもの
  • ホワイト・ポート:白ブドウを使って3年以上熟成させたもの

ポートワインは主に、ポルトガル内陸部にある「ドウロ・ヴァレー地方」で生産されています。
ここではポルトガルのブドウ品種である「トゥリガ・ナショナル」が生産されていて、ポートワインのほか、辛口の赤ワインが造られます。

マデイラワイン

マデイラワインは、ポルトガル南西の大西洋上に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワイン。
この島では、海岸線の段々畑でブドウ栽培がおこなわれています。

単一品種で造られたものが上質で、ものによって甘口から辛口までさまざまなワインがあります。

マデイラワインは、ブドウ原料のスピリッツを添加して造られるワインですが、
チョコレートや葉巻と相性が良く、食後にデザートワインとして親しまれるほか、料理のソースにも使われることも。

ポルトガルの主な土着品種

トゥリガ・ナショナル

ポルトガルではもっとも代表的な黒ブドウ品種。
上記でも説明しましたが、ポートワインと赤ワインが造られています。
ブラックプラム、ブラックベリー、スミレなどのアロマ。

フェルナォン・ピレス

ポルトガルでもっとも多く栽培されている白ブドウ品種
アロマティックで軽い白ワインが造られます。「マリア・ゴメス」と呼ばれることも。

アリント

白ブドウ品種。ポルトガル国内全域で栽培されています。
レモンやミツロウなどのアロマで、酸味が強くライトな白ワイン。
5〜10年熟成させると、コクと複雑なフレーバーが出ます。

各地域名で銘柄を検索してみよう!

時期や年によっておすすめワインの銘柄は変わりますので、
ワイン通販サイトや検索サイトでお気に入りのワインを探してみましょう。

「ポート」「ヴィーニョ・ヴェルデ」などの地域名で、またブドウ品種でも検索できます。

検索してみよう!

ワイン通販サイトENOTECA


主要ワイン生産国に比べると、あまり知られていないポルトガルワイン。
しかし、世界的に有名な酒精強化ワインや、土着品種のブドウを使った個性的なワインがあることがわかりました。

酒精強化ワインはぜひ試していただきたいですが、実はポルトガル国内では「ポートワイン」や「マデイラワイン」よりも、赤ワインの消費の方が多いようです。
ポルトガルの赤ワインを試すなら、まずは「トゥリガ・ナショナル」のものから始めてみましょう。