Lesson2-6 白ワイン用ブドウの種類(3)

ブドウ品種

白ワイン用のブドウ品種の続きです。
栽培地面積がそんなに広くなく、固有品種や珍しい品種を学んでいきましょう。

ヴィオニエ Viognier

ヴィオニエは、フランス南部が原産の白ブドウ品種。
とてもアロマティックな品種で、コクのある辛口の白ワインができます。

ヴィオニエは、産地によって異なるタイプのワインが造られています。
例えば、暖かい気候が産地のヴィオニエは、樽熟成によって酸味が穏やかになり、味がまろやかになります。

世界の栽培地面積は約11,800haで、フランスのローヌ渓谷で多く栽培されています。

穏やかな酸味。リッチでクリーミーな味わい。

香り

パイナップル、マンゴー、桃などのトロピカルな果実香。オレンジの花やバラの花の香り。

主な産地

フランス(ローヌ渓谷、ラングドック=ルシヨン)、オーストラリア(アデレード・ヒルズなど)、アメリカ、イタリアなど

グリューナー・ヴェルトリーナー Grüner Veltliner

グリューナー・ヴェルトリーナーはオーストリア原産の固有品種で、オーストリアを代表する白ブドウです。
世界の栽培地面積約18,800haのうち、半分以上がオーストリアになります。

かつては大量生産されていた品種ですが、最近は高品質な白ワイン造りへ方向転換されつつあるようです。
さまざまなタイプのワインがありますが、もっとも多く見かけるのは酸味が強く、ピリッとしたタイプのワインになります。

はっきりとした酸味。

香り

リンゴや洋梨の香り。白胡椒の香り。

主な産地

オーストリア(ニーダーエスタライヒ、ウィーン)、スロバキア、ハンガリー、チェコなど

ヴェルメンティーノ Vermentino

ヴェルメンティーノは、イタリア原産の白ブドウ品種。主にイタリアとフランスで栽培されています。
イタリアのサルデーニャ島では2番目に多く栽培されているブドウ品種で、特に島の北部では良質なワイン造りもおこなわれています。

ヴェルメンティーノは、フランス南部では「ロール(Rolle)」と呼ばれ、プロヴァンス地方のロゼワイン造りにはとても重要なブドウ品種になります。

世界の栽培地面積は約8,800haで、そのほとんどがイタリアとフランスで栽培されています。

爽やかな酸味。苦い後味。

香り

ライム、グレープフルーツなどの柑橘系の爽やかな香り。スイセンの花の香り。

主な産地

イタリア(サルデーニャ島、トスカーナ、リグーリア)、フランス(プロヴァンス)など

アルバリーニョ Albariño

アルバリーニョは、ポルトガル北部が原産の白ブドウ品種で、香り豊かな辛口の白ワインが造られます。

ポルトガルのミーニョ地方では「ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)」という微発泡ワインが造られていますが、それに使用されるブドウ品種の一つがこのアルバリーニョです。

またスペインのリアス・バイシャスでは、栽培するブドウの90%がアルバリーニョとなっています。
世界の栽培地面積は約5,500haで、そのほとんんどがスペインとポルトガルです。

シャープな酸味。爽やかな味わい。

香り

レモン、グレープフルーツ、桃の香り

主な産地

スペイン(リアス・バイシャス、カタルーニャ)、ポルトガル(ヴィーニョ・ヴェルデ、テージョ)など

トロンテス Torrontés

トロンテスは、アルゼンチン固有の白ブドウ品種。
マスカット・オブ・アレキサンドリアとパイスという品種が自然交配して生まれました。
特にアルゼンチンのサルタ州は、良質なトロンテスの栽培で知られています。

白ワインは甘口タイプと辛口タイプの2種類が造られています。

世界の栽培地面積は約10,800haです。

ほどほどの酸味。

香り

レモン、桃などの果実香。バラの花やゼラニウムの香り。

主な産地

アルゼンチン(サルタ、メンドーサ、サン・ファン)、チリなど


白ブドウ品種、ヴィオニエ、グリューナー・ヴェルトリーナ、ヴェルメンティーノ、アルバリーニョ、トロンテスについて学びました。

このページでは、初めて知った品種が多かったのではないでしょうか。
比較的珍しいブドウ品種を学びましたが、機会があれば実際にもぜひ試してみてください。

ここまでのLesson2ではブドウの品種について学びました。
知っておきたい主要なブドウ品種は全て学びましたが、世界にはこのほかにもまだまだ多くのブドウ品種があります。
興味があれば、自分自身でもさらに知識の幅を広げてみましょう。

次のLesson3では、ワインの製造方法について学びます。