ワインコラム①

ビジネスに役立つワインの活用ガイド

仕事ができる人、ビジネスで成功する人は、ワインに詳しいという印象はありませんか?

上司や先輩に連れられて食事に行ったとき、料理に合うワインをスマートに選んでくれたり、
さりげなくワインの面白い話しを聞かせてもらった経験がある人は多いのではないでしょうか。

それもそのはずです。ワインはブドウ品種や産地、種類など、知れば知るほど人の興味をかき立てます。
それが知識に貪欲なビジネスマンを魅了してしまうのでしょう。

また特にヨーロッパなどでは、ビジネスの会食でコース料理ということも少なくありません。
コース料理には必ずワインをオーダーしますから、ワインの知識は少なからず必要でしょう。
国際舞台で活躍するビジネスパーソンがワインに精通しているのは、当然といえば当然かもしれません。

ここでは、みなさんがビジネス会食でホストになった場合に知っておきたい、
ゲストのもてなし方をお伝えしたいと思います。

事前に情報収集が成功の鍵

特に大切なゲストのときには、事前にゲストのことを調べておくことをおすすめします。

例えば、

  • 誕生日
  • 会社の記念の年(創立年や、現職への就任年など)
  • 住んでいるところ
  • これまで仕事で赴任したことがある国
  • 趣味

一見するとワインには全く関係がないように思えるかもしれませんね。

まず、誕生日や会社の記念の年は、どのヴィンテージワインを選ぶかの参考になります。
また現在住んでいるところがわかれば、帰宅しやすいレストランを予約することができます。
これまで海外に赴任したことがあるゲストであれば、その国のワインで思い出話しに花が咲くかもしれません。
趣味に関して言えば、ワインは生産者が自分の思いを込めて造られていることが多いですから、
ゲストの趣味にまつわるワインを用意すると喜ぶでしょう。

もしも相手がワイン愛好家であれば、好きな銘柄などを知っておくことは準備の一つとして言うまでもありません。

このようにゲストを思いやって準備されたワインであれば、当然ゲストは喜ぶでしょうし、あなたに好感を抱くことでしょう。
その後に商談があるのであれば、スムーズに進む可能性も高くなります。

予約で伝えておくべきこと

ゲストのおもてなしであることを伝える

予約するときは、ビジネスの会食であり、ゲストをおもてなしする場であることをしっかり伝えておきましょう。
必ずゲストから料理やワインを出してもらえるように、店側に取り計らってもらえます。
またホスト側が何人なのか、ゲスト側が何人なのかも伝えておくと良いでしょう。接待しやすい席を準備してもらえます。

ゲストの好みを伝える

事前に情報収集したゲストの好みをお店に伝えてください。
料理やワインを選ぶ際の参考になります。

記念日や誕生日が近ければそれも伝えて、相談すると良いでしょう。

お酒はたくさん飲むけれどあまり食べない人、お酒は控えめだけど料理はしっかり食べる人など、
特徴は人それぞれ異なりますので、ゲストがどの程度飲める人で、どの程度食べる人なのかも伝えておくとお店側も料理とワインを準備するのに役立ちます。

もしもゲストがワインに詳しい人ならば、それも伝えておくと良いでしょう。

予算を伝える

ワインの予算は、予約のときにあらかじめ伝えておきましょう。

ゲストの誕生日や趣味に合わせたワインを選ぶにしても、料理に合わせて選ぶにしても、ソムリエがワインを選ぶには予算が必要です。

当日も抜かりなくおもてなしを

当日は、待ち合わせの時間よりも早めにレストランに着くようにしましょう。

ゲストとホストの座る席や、料理やワインをお店と最終確認してください。
席は、基本的にはお店の奥の方の席がゲストとなりますが、お店のテーブルの配置や景色がきれいに見えるレストランなどは、この限りではありません。
座る席もあらかじめお店と相談して決めておくと良いでしょう。

Lesson9-1で学びましたが、ワインのテイスティングは必ずホスト側がおこないます。
ワインに詳しくないホストとワインに詳しいゲストの組み合わせの場合、「私は詳しくないので・・・」とゲストに振ってしまう人が中にはいるようですが、それは失礼なことなので、必ずホストがおこないましょう。

また、ゲストをおもてなしする場ですので、ホスト側が酔っ払ってしまうのは好ましくありません。
ワインはソムリエが注いでくれますが、声に出して「もう結構です」と言うと場が冷めてしまいます。
このようなときは、ワイングラスの縁に手を軽く持っていけばそれが「もう入れないでください」の合図となり、この方が口で伝えるよりもスマートです。

ワインの小ネタはほどほどに

事前準備からお店の予約までよく準備したところでワインも軽く入り、気が緩んで自分が勉強したワインの小ネタを披露してしまいたくなってしまうかもしれません。

しかし、自分がすばらしいと思っているワインの世界の話が、相手にとっても必ず心地よいものとは限りません。
ゲストの中には、ワインにほとんど興味がない人もいるかもしれませんので、ゲストみんなが楽しめるような会話づくりに努めましょう。

もしもゲストがワイン好きなら、ホストであるあなたは、ゲストが気持ちよくワインのことを話せるように徹してあげてください。

ビジネス会食の主役は、あくまで人でありワインではありません。
ワインはビジネスを成功させるためのツールとして、賢く活用しましょう。