アロマの種類

前ページでは、ワインテイスティングのSTEP2「香りをかぐ」について、
香りのかぎ方のポイントや、第1アロマ〜第3アロマの特徴を学びましたね。
実際にワインテイスティングの方法で香りをかいだ人は、これまで感じなかった新しい香りを見つけることができたのではないでしょうか。
このページは、ワインの香りの続きで、赤ワイン、白ワインそれぞれのアロマについて説明します。
フルーツやスパイスの種類をグループ分けして覚えておくことで、ワインテイスティングをしたときにアロマを探しやすくなります。
赤ワインの香り
大きく分けると、赤ワインに感じられるアロマは果皮が赤・紫・黒などの果物やスパイスであると覚えておくと、ワインテイスティングのときに表現しやすくなります。
熟成度合いでワインの香りは変化し、熟成されたワインは落ち葉、ドライフルーツ、キノコ、土などの香り。
樽熟成されたワインは、樽に由来するコーヒーやチョコレートなどの香ばしい香りが加わります。
重厚な赤ワインを長期熟成させると、動物系の香り(革など)がすることも。
一方で、未熟なブドウから造られたワインは、ピーマンなどの青い香りや、バラやスミレなどの花の香りが感じられることがあります。
果実系
イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、チェリー、プラム
スパイス系
シナモン、黒コショウ、天草
花系
バラ、スミレ
動物系
革、生肉、
香ばしさのあるもの
チョコレート、コーヒー、ナッツ、バニラ、キャラメル

白ワインの香り
赤ワインのアロマとは対照的に、白ワインから感じるアロマは白、黄色、緑など薄い色の果実やスパイスなどが多いです。
白ワインのアロマは果実系の香りが中心となり、それに加えて花やハーブなどの植物系の香りを感じることも。
特に冷涼な地域で造られたワインは、ハーブ系の爽やかな香りを感じます。
リースリングは、「ペトロール香」という石油やガソリンのような特有のアロマを持つことで知られています。
熟成によっても香りが変化し、熟成が進むとドライフルーツの香りが強くなります。
樽熟成をした長期熟成の白ワインからは、バターのような乳製品系の香りがすることも。
瓶内熟成された白ワインからは、カラメルのような香りも加わります。
果実系
・柑橘系・・・レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ
・トロピカルフルーツ・・・マンゴー、パイナップル、パパイヤ、ライチ
・その他・・・モモ、リンゴ、洋梨、カリン
スパイス系
白コショウ、コリアンダー
花系
モクレン、カモミール、ユリ
ミネラル系
チョーク、貝殻、灯油
香ばしさのあるもの
ナッツ、バタートースト、カラメル

ワインテイスティングでは、ワインから複数のアロマが感じられます。
上述したアロマの種類以外にも、多くのアロマがあります。
数回香りをかいで、アロマの種類を拾っていきましょう。
感じた香りの表現に「正しい」「正しくない」はありません。
率直に感じたアロマをメモしておくことが大切です。
劣化したワインの香り
劣化したワインは、実は香りから見つけることができます。
以下のにおいがしたら、劣化している可能性があります。
コルク臭
コルク臭がしたら、コルクによってワインが劣化してしまったしるし。
ワインからは、湿った段ボールや地下室のにおいがします。
塩素が原因で、コルク栓のワインのうち1〜3%に見られる現象。
対処できないことなので、このワインに当たってしまったら変えてもらいましょう。
還元臭
ニンニクや茹でた卵のにおいは還元臭です。
ワイン製造時に酸素が足りず、瓶内熟成時に硫黄化合物が発生してしまうことで生じます。
ワインをデキャンタに移すと、匂いがおさまることが多いです。
酢や除光液のにおい
酢やネイルの除光液のようなにおいがしたら、揮発酸の影響を受けたワインです。
揮発酸は醸造する過程で発生するもので、1Lあたり1.2gまでの揮発酸を含むことが認められています。
低濃度であれば複雑なアロマのワインになりますが、高濃度になるとワインが傷んでしまう原因に。
傷んだリンゴのにおい
傷んだリンゴのようなにおいで茶色くなったワインは、酸化してしまっている可能性があります。
酸化はどのワインでもある程度は進みますが、保管状態が悪いと酸化が早まるので注意が必要です。
ここまで2回にわたって、ワインのアロマについて学びました。
アロマの種類をだいたい頭に入れておくと、ワインテイスティングのときにとても役立ちます。
多くのワインを試しているうちに、劣化したワインにも出会ってしまうかもしれません。
そのときはここで学んだことを思い出し、対処するようにしてみましょう。
次のページはいよいよ、「STEP3.ワインを味わう」です。
ワインの味の要素について説明していきます。