香りをかぐ

前章ではワインテイスティングのSTEP1として「ワインの色と質感を見る」について学びました。
ワインを外から観察するだけで、多くの情報を得られることに驚いたのではないでしょうか。
この章ではSTEP2として、ワインの香りをかいでみるのに挑戦しましょう。
ワインをグラスに注いで香りをかぐ瞬間は、とてもワクワクしますね。
そのワインはどんな香りなのか、またその香りから味を想像するのも楽しい時間です。
ワインの香りをかいで、それをわかりやすく表現するのはなかなか難しいです。
ワインテイスティングでは、自分がこれまで経験した香りを思い出しながら、ワインの香りを分析していきます。
ワインの香りを表現するときのポイント
- 「レモン」、「バラの花」など、具体的なもので表現する
- 食べたり香りをかいだりした経験がないもので表現しない
- 難しい表現は避け、わかりやすく簡潔に・シンプルに表現する
※ワインから感じとるアロマの種類については、次のページで詳しく学びます。
香りのかぎ方
それでは、ワインテイスティングに移りましょう。
1.ワインの入ったグラスを鼻の下に持ってくる
2.グラスを回さずに1回かぐ(1秒ほど)
このとき、まずはグラスを回さずにさっと香りをかぐのがポイントです。
最初に感じた香りを「香りのアタック」といい、「香りが強い」「甘い香り」といった大まかでも良いので香りを感じ取ります。
3.グラスをスワリング(回すこと)してからもう一度、長くかぐ
最初のときよりも、じっくりと長く香りをかいでください。
香りをかいだら、それがどんな香りかを思い巡らせます。
具体的なフルーツやスパイスなどの香りを探していきます。
この方法を何度か繰り返し、多くの香りの要素を見つけてみましょう。
<香りを見つけるときのポイント>
- スワリングすることでワインが空気に触れ、最初には感じなかった香りを見つけることができる。
- ワインの香りをかぐときは、鼻をワインの縁の別の場所に移動させながらおこなう。
縁の上の方では花、下の方では果実の香りを感じやすくなるため。
アロマの種類
ワインの香りは「アロマ」と呼ばれます。
第1アロマ、第2アロマ、第3アロマとあり、それぞれの香りは次のように分けられます。
※「フレーバー」もアロマと意味が似ていますが、フレーバーはワインを飲んだ後に口に広がる香りと、鼻から抜ける香りのことです。
第1アロマ:
ブドウ品種本来の香り。
バラなどの花の香り、ベリーやレモンといった果実の香りなど、シンプルな香りで表現されます。
ブドウの品種によってアロマが異なるので、第1アロマではブドウの品種を特定するのに役立ちます。

第2アロマ:
醸造過程における発酵や酵母、微生物などを由来とする香りです。
例えばバターのような乳製品特有の香りは、微生物から生まれる香り。
第2アロマはワインの産地を特定するのに役立ちます。

第3アロマ:
熟成由来の香りで、「ブーケ」とも呼ばれます。
コーヒー、紅茶、キャラメル、ドライフルーツ、ナッツといった香ばしい香り。
第3のアロマをかぎ分けることで、ワインの年数や熟成度合いを調べることができます。

ワインテイスティングの方法と、アロマの種類について学びました。
次のページも引き続き、ワインの香りについてです。
赤ワイン、白ワインそれぞれのワインの香りの種類を解説します。