ワインの色と質感を見る

Lesson6からはワインのテイスティングについて学んでいきます。
ワインのテイスティングはソムリエだけがおこなうものではありません。
高級レストランなどでワインを注文すると、お客が最初の一杯を軽く味見をしますが、
あれもワインテイスティングのひとつです。
ワインテイスティングでは、何を確認しているのでしょうか。
ワインを見て、香りを確認して、味わう。
たったこれだけのことですが、実際はテイスティングでいろいろなことがわかります。
ワインテイスティングの順序は以下の通り。
STEP1.色と質感を見る
STEP2.香りをかぐ
STEP3.味わう
STEP4.まとめる
このページではSTEP1として、「ワインの色と質感を見る」ということを学びます。

それでは、まず始めにワインの外観をチェックしていきましょう。
まずは白いナプキンや布などをテーブルの上に用意し、自然光の下でワインを観察します。
白い背景の上でワインが入ったワイングラスを傾け、上から観てください。
上の写真のように目の高さにワイングラスを上げ、光に当てて色を見てもOKです。
ワインの色
ここでは、ワインの色と濃淡をチェック。
傾けたグラスの中のワインを、縁から中心に向かって観察していきます。
ワインによって、色と濃淡が異なることがわかるでしょうか。
色や濃淡が異なるのは、ブドウ品種の違い、熟成期間、醸造方法に影響を受けるためです。
ワインの透明度もしっかりと観察しましょう。
透明度が高いほど、クリアな味です。
反対にワインの色がにごっている場合は、雑味の多いワインになります。
赤ワイン
赤ワインの色みは赤が強いのか、または紫色も入っているのか確認しましょう。
色みによって、味わいの特徴もわかってきます。
- 赤が濃いワインほど酸味が強い
- 青紫がかったワインは酸味が弱い
- 黄褐色を帯びているワインは熟成が進んでいる
イラストでも確認していきましょう。
〈左〉赤紫色・・・透明感のある赤。淡い色合い。酸味が強く、まろやかな渋み。ライトボディ。
〈真ん中〉・・・ルビー色の赤ワイン。ほどほどの渋みと酸味で、バランスの取れた味わい。ミディアムボディ。
〈右〉ガーネット色・・・不透明な赤。強い渋みで濃厚な味わい。フルボディ。

白ワイン
白ワインも色と濃淡を見ましょう。
- 白く、透明に近いワインは、若いワインで熟成されていない
- 色が濃くなるほど、熟成が進んでいる。ステンレス容器よりもオーク樽の熟成の方が、色が濃くなっていく
- ソーヴィニヨン・ブランなど果皮が緑色のものは緑がかったワインに、シャルドネなど黄色の果皮のものは黄みがかったワインになる
イラストで色調の違い確認しましょう。
〈左〉レモンイエロー・・・淡い黄色のワイン。透明感がある。酸味が強い。若いワインに多い。
〈真ん中〉イエロー・・・ほどよい酸味と渋み。味のバランスがよく飲みやすい。
〈右〉・・・濃い金色。コクがあり、熟成されている。しっかりとした味。

粘性を見る
ワインの粘性を観察するためにスワリング(グラスを回すこと)してみましょう。
粘性のあるワインは、糖分が発酵のときに分解されずに残った(残糖)か、アルコール度数が高いワインになります。
これら両方の場合もありますので注意しましょう。
ワインの涙
傾けていたワイングラスをもとに戻すと、下の写真のように、ワインがグラスにつたい落ちる現象が起こることがあります。
液体の表面張力によってグラス内面に無色の液が流れ落ちるためで、
「ギブスマランゴニ現象」といい、別名「ワインの涙」「ワインの脚」などとも呼ばれます。
涙がゆっくり流れ落ちるワインは、アルコール度数が高いしるし。
このように、ワインの外観を観察するだけで多くのことがわかります

以上が「STEP1.ワインの色と質感を見る」についてでした。
ワインは夜に飲むことが多いかもしれませんが、色をよく観察したいなら昼間に自然光の下でおこなうのがおすすめです。
数種類のワインを開けて、ワインごとに色を見比べてみると違いがよくわかります。
色をよく観察して、どんな味わいのワインなのか想像してみてください。
次は「STEP2.香りをかぐ」に続きます。