Lesson5-2 コルクとボトル

この章では、ワインを瓶詰めするのに欠かせない「コルクとボトル」についてお伝えします。

コルク

これまでさまざまなワインを飲んだことがある人でしたら、ワインによってコルクが違うことに気がついたことでしょう。
最近ではスーパーなどに置いてある比較的リーズナブルなワインは、スクリューキャップのものも増えてきたようです。

スクリューキャップは扱いやすくワインの保存にも便利ですが、やはりワインはコルクを抜く瞬間からが楽しみ。
特別なときには昔ながらのコルクの方が雰囲気も良いでしょう。

コルク自体にも数種類あり、ラベルと同じように造り手のこだわりが感じられます。
それでは、コルクの種類を見ていきましょう。

オークコルク(天然コルク)

コルク樫の樹皮のコルク層を、円筒状にそのまま型抜きして作られたもの
弾力性があるため、ボトルの栓として優れています。
また完全に密閉状態とならならずほんのわずかに空気を通すため、ワインの熟成に良いと言えるでしょう。
しかし、天然素材ゆえに品質にバラつきがあります。
高級ワインに使用されることが多いコルクです。

圧縮コルク

コルク樫の樹皮のコルク層を砕き、円筒状に圧縮して固めたもの。
オークコルクよりも安価。
長期熟成させないワインに使用されることが多いです。

樹脂製コルク

樹脂製で、低コストで作ることができるコルク。
コルク臭がなく密閉性が高いため、近年は多くのワインに使われています。
比較的安価でカジュアルなワインに使用されることが多いです。

スパークリングワイン用コルク

スパークリングワインはガスがあるので、密度が高くしっかりしたコルクが使われます。
ボトルから抜いたときには写真のようにキノコ型になっていますが、ボトルに栓をする前はもともと円筒状。ガスの圧でコルクが抜けてしまわないように、コルクの上から針金で留められています。

ワインのコルクと言えば、オークコルクや圧縮コルクといった天然の素材から作られたコルクではないでしょうか。ワインの雰囲気が持つ奥深さを、一層際立たせる特別な雰囲気があります。
しかし、コストがかかることや、稀にコルクに含まれる成分がワインに移ってしまうことで発生するコルク臭の問題があるため、樹脂製コルクやスクリューキャップなども多く使われるようになりました。

飲みかけのスパークリングワインにおすすめ

スパークリングワインの栓は、抜くと再度差し込むことができません。
飲み残してしまったスパークリングワインには、専用の栓を用意しておくと便利です。
市販のものでサイドにフックが付いていてしっかりフタができるものもあるため、このようなものを使用すれば酸化とガスが抜けるのを防ぐことができます。

ボトル

次はボトルについてです。

ワインボトルもコルク同様、さまざまな形があります。
ワインボトルのタイプは産地や地域により特徴があり、特に個性的なボトルは、ボトルだけでもどのようなワインか判断できます。

ガラスのボトルが発明されたのは、17世紀。
このおかげでワインの保存性が格段に良くなり、ワイン品質の向上に貢献しました。

ここでは、基本的な形状のワインボトルを紹介したいと思います。

ボルドー型(写真の一番右)

いかり肩タイプのワインボトル。
タンニンが多めのワインは澱が生じやすいのですが、グラスに注ぐときにいかり肩の部分に澱が溜まり、グラスに出てくるのを防ぐことができます。
瓶の底の中心が盛り上がっていますが、これも澱の舞いを防ぐため。
ボルドーワインに多い形状で、ブドウ品種ではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどのワインによく使われます。

ブルゴーニュ型(写真の一番左)

筒の下の方が太く安定感があり、なで肩の形のワインボトル。
ブルゴーニュのワインに多い形状です。
ブルゴーニュもタンニンが多いワインですが、丁寧に澱が取り除かれているのでボトルの中に澱が残らず、いかり肩形状のボトルに入れる必要がないのです。
エレガントな形状で、美しさに重点をおいたボトルです。

アルザス型(フルート型/写真の真ん中)

背が高く、スリムで、なで肩の形状のワインボトル。
アルザスやドイツワインに多い形状です。

個性的なボトル

イタリア・トスカーナの伝統的なワインボトル「キャンティ型」。
丸い形状が特徴的です。藁苞(わらづと)という入れ物に入れられているのもめずらしく、個性的。

ワインボトルと言えば背が高く細長いボトルの印象が強いですが、このように地域によっては個性的なボトルを持つところもあります。
そのほか個性的なところでは、ドイツ・フランケンの「ボックスボイテル型」なども有名です。

ボトルの種類を知っておけば、ワイン選びの際にも見た目で大体どんなワインか判断できることがあり、便利です。また個性的なワインボトルを集めて、見比べたり飲み比べたりしても楽しいかもしれません。


今回のページではワインのさまざまなコルクとボトルを紹介しました。

次回は「ワインオープナー」について学びましょう。