Lesson5-1 ワイングラス

ワイングラスの種類と選び方

この章では、ワイングラスについて学びます。

ワインはやはり、ワイングラスで飲みたいものです。
グラスにワインを注ぐだけで、ワイン本来の色味がより美しく見え、視覚からもワインを楽しむことができます。

ワイングラスといっても、実は種類がたくさんあります。
フレンチレストランや結婚披露宴などに行くと、乾杯用のグラス、赤ワイン用のグラス、白ワイン用のグラス、水用のグラスなど、さまざまなグラスがテーブルに並んでいるのを見ますよね。

このように、ワイングラスはどれを使っても同じというわけではなく、
ワインの種類によって最適なグラスを使うことで、ワインが持つ味やアロマを最大限に引き出すことができるのです。

同じワインを、普通のグラスと専用のワイングラスで飲み比べると、普通のグラスでは感じられなかった風味に気がつくこともあります。

それは気のせいではありません。
ワインの開口部分の大きさはワインが舌に触る状態に影響し、ボウルの大きさはワインのアロマの出やすさに影響するからです。
水を飲むような普通のグラスで飲むと、ステム(あし)がないので手の温度が直にグラスに伝わり、
ワインの温度に影響してしまいますし、リム(ふち)が広がっているので香りもすぐに抜けてしまいます。

それでは、ワイングラスについて詳しく説明します。

ワイングラスの部位名

ワイングラスの縁は「リム」、丸みがある部分は「ボウル」、脚の部分は「ステム」、下の部分は「フットプレート」です。

脚がなく、ボウル部分のみのワイングラスを「ステムレスグラス」と言い、カジュアルなシーンや水を飲むのに適しています。

ワイングラスの種類

ワイングラスの種類はとても豊富です。
今回はその中でも、知っておきたい基本の形状を紹介します。

スパークリングワイン用(イラストの一番左)

細長く、背が高いフルートグラス。
飲み口が小さく、炭酸が抜けにくく香りが長持ちしやすいため、スパークリングワイン用として使われます。
細長い形状は、美しい泡を楽しむのにも最適。

そのほか、ボウルの上部が膨らんだ形状のものもあり、こちらはより熟成したスパークリングワインにおすすめ。

白ワイン用(イラストの左から2・3・4番目)

白ワイン用のグラスは、赤ワイン用に比べてボウルが小さめ。
容量はだいたい300〜600ml。
白ワインは冷やして飲むことが多いので、冷たさを保ちやすい形状になっています。

アロマ(香り)の良いワインは、ボウルが大きめのものがおすすめ。

赤ワイン用(イラストの右から2・3・4番目)

赤ワイン用のグラスは、ワイングラスの中でも最もボウルが大きいのが特徴です。
容量は500ml〜900ml程度。
その中でも一番大きい「チューリップ型」のワイングラスはフルボディを注ぐのに最適(右から2番目)。
飲み口が広いのでワインが空気に触れやすく、渋みがまろやかになります。

酸味が強いワインや複雑で繊細なアロマがあるワインには「バルーン型」の丸みのあるボウルがおすすめ(右から3番目)。
ボウル部分に香りがたまるのでアロマを楽しめ、また飲み口からワインがすばやく口の中に入るため、爽やかな酸味が感じられます。

デザートワイン用(イラストの一番右)

貴腐ワインなどの甘口の白ワインには、ボウルが小さく背が低いワイングラスを。
ポートワインやシェリーには専用のワイングラスがあり、それぞれワインの特徴を引き出す形状となっています。

どれか一つ選ぶなら?

ワインによってワイングラスを選べれば一番良いですが、ワイングラスの種類はたくさんあるので自宅で全て揃えるのは大変でしょう。

最初に揃えるなら、中ぐらいの大きさのワイングラスがおすすめ。
ボウルの大きさが比較的大きめで、リムが狭めのワイングラスです。

上のイラストの中では、左から2・5番目あたりの大きさのワイングラス。
万能型のワイングラスで、赤ワインにも白ワインにも使えます。
来客に備えて、同じものを数個用意しておけると良いですね。

あとは自分のワインの好みに応じて、少しずつ買い揃えていきましょう。

ワイングラスの洗い方、拭き方

洗い方

ワイングラスはキズつきやすいので、汚れがあまりない場合はお湯ですすぐ程度でOK。
お湯の温度は、少し熱いと感じる程度(45℃ぐらい)です。
食洗機は避けた方が良いでしょう。

汚れがついているときは、柔らかいスポンジで優しく洗ってください。
クレンザーなどの洗剤はキズの原因になるので使用を控えましょう。

洗った後はリム(フチ)を上にして置いていきます。

拭き方

洗ったグラスを拭くときは、布を2枚用意してください。

一枚を右手に、もう一枚を左手に持って、グラスに手が直接触れないように拭いていきます。
グラスのリムやステムがわれないよう、優しく拭きあげましょう。

ワイングラスを保管するときは、必ずリムを上にして置いてください。
リムを下にして置くと、ボウルににおいがこもります。またリムは特に繊細なので、上むきに保管することで破損するのを防ぐこともできます。


ワイングラスの種類と選び方についてお伝えしました。ワイングラスはワインをよりおいしく、よりアロマティックに、より美しく演出するために欠かせないものです。

お店でワインをオーダーするときは、どのようなワイングラスが使われているかもチェックしてみましょう。
そしてワインの味やアロマだけでなく、見た目の美しさも楽しめるようになれるといいですね。

次の章は、コルクとボトルについてです。