Lesson9-2 ワインを飲む順番

飲む順番の基本

フレンチでコース料理を食べるときなどは、いくつか違う種類のワインを頼むことがありますよね。

実はワインにはおいしく味わえる順番があり、順番を考えないとワインそのものの良さが味わいにくくなります。

基本的には「軽い味わいのワインから濃い味わいのワインへ」が原則です。

コース料理でも、前菜から始まり、だんだん重い料理に移っていきますが、ワインもそれと同じです。
普段の食事でも、味の濃い料理の後に淡白な味つけのものを食べると味が感じづらくなりますが、
ワインも同様に濃厚なワインの後ではフレッシュなワインの味わいの良さを感じることができません。

その他、「白ワイン→赤ワイン」「熟成が短いワイン→長期熟成のワイン」「普通のワイン→上質のワイン」といった基準も覚えておきましょう。

1.スパークリングワイン

まず、乾杯はスパークリングワインで。
一杯目にビールを飲む人は多いと思いますが、それと同じでワインでしたら一杯目はスパークリングワインです。

炭酸が胃を刺激してくれるので、食欲を出す効果があります。
お酒に弱い人がいたら酔いが回りやすくなるため、ペリエなどの発泡性のミネラルウォーターや、
ワインカクテルなど(スパークリングワインをオレンジジュースで割ったミモザや、白ワインを炭酸水で割ったスプリッツァなど)を頼んであげると親切です。

ちなみに、食前酒のことをフランス語で「アペリティフ」と言います。
レストランに入ると最初に「アペリティフは?」と聞かれることがあるので覚えておきましょう。

2.軽めの白ワイン

前菜にはサラダやカルパッチョといったメニューが多いので、軽めでスッキリとした辛口の白ワインを。
このタイプのワインでしたら、前菜のたんぱくな味わいと引きたて合うでしょう。

香りがフレッシュな白ワインや、辛口のロゼワインもこのタイミングにおすすめ。
生ハムなどの前菜には、ロゼワインが合います。

3.重めの白ワインor軽めの赤ワイン

コースの中程では、重厚でまろやかな白ワインか、渋みの少ないライトボディの赤ワインを。

どちらか迷ったらLesson7で学んだペアリング方法を参考に、料理に合わせて選びましょう。
例えば白身魚の料理には白ワイン。
赤身魚の料理やトマトソースで味つけしたものには、赤ワインが良いでしょう。

4.重めの赤ワイン

ここではミディアムボディ〜フルボディの重厚な赤ワインを。
このタイプのワインは、味の濃いメインディッシュともバランスが取りやすく、料理とのマリアージュが楽しめます。

5.甘口の白ワイン

食後酒には、甘口の白ワインを。デザート代わりにもなります。
貴腐ワインやアイスワインは高級ですが、デザートワインにおすすめです。


コース料理に合わせて、スパークリングワイン、白ワイン、赤ワインを組み合わせたときの順番を説明しました。しかし、ときには白ワインだけで数種類飲んだり、赤ワインだけで数種類飲んだりすることもあるでしょう。

そのようなときにも飲む順番を考えて、例えば白ワインなら「スッキリした味わいのもの→まろやかな味わいのもの」「甘味が少ないもの→甘味が強いもの」というふうに飲む順番を決めていきましょう。

赤ワインなら「渋みが少ないもの→渋みが多いもの」「軽いもの→重厚なもの」といった具合です。

数種類飲むときにはぜひ飲む順番を考えて、ワインそのものが持つ味わいを十分に感じとりましょう。
また高級で良質なワインほど、できれば酔う前に味わってみるのがおすすめです。

次のページでは、「デキャンタージュ」について学びます。